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自閉症について。

昨日自閉症のH君とガイドヘルプで、でかけました。

 

H君は電車が大好きで、毎回本屋の電車コーナーへ向かいます。 

 

自閉症と呼ばれる方々の特質にはこだわりというのがあって、H君にも

こだわりはあり、 

 

古い、古い、テレビジョンの雑誌を持ち歩いたり、 ガイドの昼食は必ずうどん&天ぷら

 

そしてこの時期、彼岸の時期には大きなこだわりがあります。

「お父さん帰ってくる。お父さん帰ってくる。」の連呼が始まります。

H君のお父さんは数年前に他界されています。彼岸という意味を理解しているのか、

連日の連呼だそうです。今日もやっぱり、連呼は続きましたが、

「T君のお父さんと一緒に帰ってくる。」と僕の父親のことも一緒に連呼していました。

 

僕の父親もH君のお父さんと同じころに亡くなっていて、以前それを伝えたことがあった

のできちんと覚えてくれていたんでしょう。 それにしても「T君のお父さん帰ってくる」

といわれると、ドキッとします。(ほんまに帰ってきてるんやろか?)(笑)なんて。

 

H君が何かを感じて言ってることなのか(笑)彼岸のこだわりなのかどうかはわかりませんが、

忙しさにかまけて、ついつい忘れてしまう父親のことを思い出させてくれるこのやり取りに

不快な気持ちはありません。

 

僕はH君とは長い付き合いで、お父さんがお亡くなりになった時のご葬儀に

同席させていただきました。

他のご家族よりも先に自宅へ僕と一緒に戻ることになり、

タクシーで二人でH君の自宅へ向かう中、

「お父さんおきる。お父さんおきてくる。」と連呼していました。

僕は何も言えず、「うん、「うん。」と小さくうなずくだけでした。

 

するとタクシーが急に止まり、女性の運転手さんが涙を浮かべながら語りかけてきました。

「私にも障害のある弟がいるのですが、全く同じなんです。父がなくなったときも

ずっと同じように言っていました。今でもずっと言い続けているんです。・・・・

どう思っているんでしょうね。亡くなったことが理解できないのでしょうかねえ・・・」

 

僕は「さあ、どうなんでしょうか?亡くなったことはわかっているようにも

思うのですが・・・。」と答えたのを今でも鮮明に覚えています。

それが精一杯でした。

 

 

 

 H君が連呼する「お父さん帰ってくる。」の言葉は自閉症の特質のこだわりなのか?

それとも父親への想いを表現しての事なのか?それとも他の理由なのか・・・・

 

僕にはわかりませんが、彼岸だからきちんと亡くなった方やご先祖様に敬意を払う。

お父さんの事をいつまでも大切に思い続けている。

そんな風に、彼らは案外シンプルな生き方をしているだけなのかも知れない。

 

僕は反省させられることだ多々あります。

 

 

障害を美化するような言い回しは本意ではないのだけれど、僕の素直な今の思いです。

 

愛すべき 頑固もの

 

鳥居

 

 

 

 

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