週末のホッと事務所に響きわたる言葉があります。
その言葉は「のんびり」
「今度の土曜日〇〇さんのんびり?」
「〇〇さんって日曜日のんびりやで!」
「のんびり」とは文字通りグループホームでのんびりすることなのでありますが・・・・
閑静な住宅街にある、当法人のグループホーム「えるむ」
「えるむ」とは「はるにれの木」の英語にした言葉であります。
この「えるむ」で、先日の土曜日「のんびり」が行われたのです。
休日家で過ごす。のんびり過ごす。ただ当たり前のことのように思えますが、
グループホームで日中過ごすことは、非常に難しいのです。
自立した、一人で過ごせる当事者の人ならば問題ないかも知れないですが、生活する上で、介助を要する
方々には一人で過ごすことは困難です。かといって、ほんの数分、介助が要する方々に
行政からは介護給付は支給していただけません。ましてや、見守ることに、家事援助も
身体介護も含まれません。(今年から知的障害者にも重度訪問介護が支給できることになりましたが
これは疑問・・・・)
それは困ったと行政さんに言うと決まって「グループホームの報酬単価には日中の人件費も含んでいるんです。」
「それでやってください。」というのが落ち。
そんなはずは無く、グループホームの報酬単価は赤字ぎりぎりです。
そこで食い下がると、今度は「ガイドヘルパーで出かければいいじゃないですか」
と言ってくる。
「えっ、行きたくも無い日でもガイドヘルパーで出かけるのですか?」と反論になる。
「少し体調が悪い時、猛暑日や極寒の日、グループホームで、人件費がもてないなら、どんな状況でも
外出すればいいでしょっ!って事ですか」と、ここまで言うとたいていだんまりになります。
それで終わり。あとどうするかは法人でかってにって事です。
そうそう、人が配置できないなら、ショートステイ使いなさいと言う行政マンもいました。
ちゃんちゃらおかしい話です。グループホームで地域で自立生活を行い、家として住んでいるのに、
ショートステイを使うとは、納得がいきません。支援の本質と福祉サービの使い方が、
ずれている気がします。
様々な法人が頭を抱えていたり、割り切って、自分達都合で利用者支援をおこなっていたり、
いろいろな話を聞きますが、切り売りされた福祉サービスへのささやかな抵抗なのです。
ずいぶん前置きが長くなりましたが、この日のえるむの「のんびり」は
100万ドルの笑顔持つ担当者、木もっちゃんと理事長でした。
理事長の出動はレアです。
前日からそわそわしていた、木もっちゃん 「
明日理事長とのんびり何です。」と既に緊張気味。
ホッとのほとんどのスタッフが理事長を佐々木さんと呼ぶのに
木もっちゃんは「理事長」と呼びます
木もっちゃんの律儀な性格が、のんびり に影響しなければ良いのだけれど、
ちょっと土曜日の、のんびりえるむをのぞいてみました。
いつもは 写真に目をあわさないsさん なぜかきりっと 表情をみせてくれました。
イヤー リラックスしてたんかなあ。 なんか 半パンが涼しげでええ感じでした。
こちらのSさん音楽聴きながら ぐうたらしてます。 ええ感じです。
この部屋のTUさんは実家に帰っているので布団干してました。
この生活感 たまらんです。
日が差し込む部屋で時間がゆっくり流れる感じ、これぞのんびり。写真で伝わるかなあ。
こんなのも 見つけました。
七夕で彼女できる願いしたんやな。
その彼、部屋でパン一で掃除してました。これも自然でええ感じでしたが、
撮影は丁重に断られましたので、部屋の外の写真だけ
そんなこんなで昼食の準備が始まってまして・・・
食事の準備を見守るSさん。
僕も学生の頃夏休み おかんに「昼何~?」って良く聞いてましたね。
そんな感じなんでしょうかね。
こんな日常を大切にしたいホッとのグループホームです。サービスに特化していくこの業界のなかで
抗っていきたいと思います。いつか私達の支援がたくさんの人に評価される日が来ることを信じて
頑張ります。
この寝顔を守るのも立派な支援ですよね。
鳥居