先日の雪山イベントは ホッと必須のイベントです。
今回はじめての バスツアーということで、
前日担当スタッフは、バスレクでおこなうジェスチャーゲーム
の練習を念入りに行っていました。
練習の成果もあり 大盛況のジェスチャーゲームになりました。
昨年までは、JR新大阪から新快速とバスで箱館山へ行っていました。
1対1とはいえ 電車での移動はなかなかの大変さでした。
何がといえば、長い時間、どうすごすか。席をゆずってもらえるときもあれば
なかなかゆすってもらえない時もあったり、急な団体客が
車両をしめてしまったり(私たちも充分団体でしたが)
京都での乗り換えのとき荷物を忘れてしまったりとか・・・
今思えば懐かしい思い出です。
箱館山までの長い道のり、雪遊びという危険も伴うこの環境をサラットやってのける
ホッとイベントに、 私は憧れていました。私は当時、別の事業所で働いていて、
ホッとイベントには、単なるヘルパーとして参加していました。
当時自分の働いていた事業所なら絶対に通らない企画です。(雪山なんてムリムリといわれるのが落ち)
当時(今でも)ホッと関わってくれるヘルパーさんは社会人が多く、みんな
こんなアグレッシブな法人に憧れていたんじゃないかなあと今でも思います。
そんな ホッとイベントも 一時期活動が滞ることがありました。
いろいろな原因はあったのですが、大きな原因は 行政さんからお咎めが入ったことのように
思います。 法人の非営利活動として行っていた活動でしたが、ハルパー事業所が
営利をむさぼるために企画しているイベントだと誤解を受け、
認められないと言われたのです。
その後疑いはきちんと晴れたのですが、若いスタッフには、お上から注意を受けた
との想いが強く、モチベーションが下がっていったのだと思います。
それでも何とか雪山だけは継続したいとの想いで昨年雪山イベントを開催したときに
思わぬ出会いがありました。
それは みんなでロッジで休憩しているときでした。 ホッとの女性スタッフに不意に
話しかけてくるご高齢のご婦人がいました。
「あんたら何人できてるん?」とご婦人
「えっ? 全員で20人ですけど・・・」と女性スタッフ
「職員何体何できてるの?」とご婦人
「えっ?あっ・・ 一応一対一ですけど・・・」女性スタッフ
この玄人の質問に女性スタッフもびっくりしたと語っていました。
その後女性スタッフとの会話が続き、大阪から電車とバスできていることを
伝えると、とてもびっくりして「あんたら、ええ事してるなあ。がんばって!」と
励ましてくれたそうです。話の中でわかったそうですが、このご婦人、
滋賀のあの有名な施設、そう糸賀一雄先生の下で働いていた方なのだそうです。
そしてご婦人は
「糸賀先生もこうした環境(雪山)を経験させてあげることは本当にいいとおっしゃっていた。
是非続けてあげて・・・」と語ってくれたそうです。
若いスタッフたちは、このエピソードに見失いかけたイベントの意味を改めて感じてくれたようです。
そしてなんともこの不思議な出会いは・・・・今年のイベントでもあったのです。
女性スタッフに近寄ってきたご高齢のご婦人・・・
「あんたら去年の子らやな」
「そうです・・・」と女性スタッフ・・
「今年も続けてきてたんやね・・えらいえらい・・・」
との会話があったそうです。
障害福祉がぶつ切りのサービスになっていくといわれるこの時代、私たちのやっていることは
時に理解をしてもらえない?事もあるのかも知れないですが、こうして認めてくれる人が
いることが力強い応援になります。
本当はもっと自分が若手を引っ張らないと行けないのですが・・・なかなか未熟で術がありません。 反省。
雪の中ではしゃぎ回る、利用者&ヘルパー。この姿も守って行かなければ・・・
私たちの行っていることは今後ますます、やりにくくなるかもしれないですが、
それでも、障害のある方々の思いに誠実に向き合ってやっていきたいと思います。
そして私たちの行っている事が間違い出なければ、きっと素敵な出会いや協力者が集まって
くるのではないかと、少し自意識過剰に感じております。
鳥居