今年18歳を迎えるN君と、1年以上ぶりの余暇外出。
流行りのツーブロックヘアーにキラキラ輝く笑顔が素敵。
彼とも小学校の時からの付き合いになるので、かれこれ7~8年になるだろうか。
この日は大好きな温泉へ。箕面すみれの湯へいざ参る!
現地までの移動の道中、N君の落ち着きぶりに、昔の記憶がドドドッと蘇る。
N君小学校高学年時代。
それはそれはやんちゃなスーパー小学生で、外出の度に忘れられない思い出をたくさん作ってくれいた(笑)
そして・・・
「かたまる。」
そう、このフレーズがいつ出るのか、当時まだ20歳そこそこの私はドキドキして活動していたのを覚えている。
笑顔の彼からこのフレーズが出たらすぐに「いやいや、固まらないな~」と笑顔で返答する私。
しかし、当時そのフレーズが出た時、およそ9割は固まる。
固まるというのは、そう。動かなくなるということ。それが近隣の時もあれば、遠く遠くにいる時もある。
固まるのは大体帰り際。まだまだ色々行きたい!これがまだやりたい!
という少年のごくごく普通の感情表現であった。
電車散策が好きだった彼は電車であらゆる土地へ行き、そしてあらゆる土地で固まってしまっていた。
その度にお母さんへ連絡し、お母さんにお迎えに来ていただいていた。
お母様、その節はご苦労おかけしました。
図書館、お店、大阪の隅っこの方面にいた時もあった。などなど様々な場所で、私たちは固まった(笑)
ちなみに固まった場合、あらゆる説得、声掛けをしたり、対応をかえたり、あの手この手で1,2時間は粘ってみる。
固まりが解けるける確率はおよそ40%くらいだろうか。1日色々な事があって最後の最後に固まる。時にはくじけそうにもなった。
しかし、なんとかせねばと。固まる理由は・・・この固まりを解くには・・・と考えて動いていくうちに色々な事を学んだ。今はとても感謝している。
やがてよし、これだ!にたどり着いた。手探りの中対応をしてきて 1年くらいはかかった。
帰宅時間が近づいてきたら、帰るのではなくできるだけ家の近くにとーっても次の楽しい目的地を作る大作戦!
私はN君に、次はコンビニに~しに行こか!次は本屋で~しに行こか!次はダイエーで~食べよか!(全て自宅に少しでも近い場所)
このあたりからは遠方での固まりはなくなり・・・近所で固まっていた!(それはそれで・・・笑)それでも固まるのか!N君!
そんな少年は年を重ねるごとに驚くほど成長し、今では色々なヘルパーさんと、あらゆる土地(大阪府外も)のスーパー銭湯を堪能している。
そう、もう固まらないから遠くても大丈夫(笑)
そんな思いでいっぱいのN君との久々の1日外出。
大切なスーパー銭湯の雑誌を1日握りしめて。
おや?何か見たことあるこのスタイル。
先輩!やっぱりこの手持ちスタイルは最高なんですよね。
ねえ先輩!やっぱりカバンにしまうのは反則なんですよね!
そして、到着。
そそくさと歓談を駆け上がりゆったり入浴。
温泉ファンなら当然の2時間半入浴。(平均3時間は入ってます)
昔は固まる2時間半。今はゆったり2時間半。
ここでも勝手に感動をしていた私。
好物のビビンバ食って!
ハイ!チーズ!
予定時間に自宅へ到着。そして帰宅時に言葉によく出るお母さんへの彼なりのご報告。
その独特の言い回しは昔と変わらずとても好きだ。
(N君:ビビンバなかったな~。)→いや、食べてたし!
(N君:水春いったな~。)→いや、今日は「すみれの湯」だし!
(梅干し食べたな~。)→いや、食ってへん!
N君!いー休日過ごしてるやん!
これからも頑張って!スーパー銭湯近畿制覇だ!
*TEKAWA*