今日はH君とのガイドヘルプ。
いつものように梅田の本屋めぐりをしていると
見かけました。
明日はダービー。競馬に興味のない方は関係ないでしょうけど、
利用者さんで競馬に興味を持っている人は結構いるような気がします。
はるにれでは誰も興味なさそうですが・・・・。
僕はちょうど10年くらい前には、よく競馬をやってました。当時働いていた施設では
職員で競馬好きが多かったので、よく話をしていたもんです。
そんなこともあって当時支援学校卒業したての「チカちゃん」を囲んで作業中に
よく競馬の話題で楽しんでいたのを思い出します。
僕が競馬で負けた話をおもしろおかしく言ったのをきっかけに、
月曜日になるとチカちゃんが「なあなあ鳥居君、昨日勝ったん?負けたん?」と聞いてきて
僕が「負けたでー!」と答えるとケタケタケタと大笑いになるということが
続いていました。チカちゃんは、家に帰ると僕が競馬で大負けしたかのように
家族に伝えていたらしいので、ご家族の方はだいぶ心配していたらしいですが・・・・
そんなチカちゃんは、数年後病気で入院し、その後亡くなりました。
そのときに僕はその施設を退職していましたが、お通夜だけ出席させていただきました。
チカちゃんのお母さんは僕を覚えていてくれて、いろいろ話をしてくれました。
そんな中で、入院中 よく競馬の話をしていたことを教えてくれました。
「勝ったら焼肉。負けたら牛丼。」をベットの上でよく言っていたそうです。
それは僕らの合言葉でした。
僕は「すいません。余計なことばかり教えてしまっていて。」と謝りましたが、
お母さんはいろいろな事を教えてくれてよかったと好意的に言ってくれました。
競馬の事を覚えて帰ってきたときには、社会に出たんだなあ。なんて実感したのだという
ような話をしてくださいました。
僕にとっては嬉しい一言でした。 そのころは特に、利用者のみんなとはごく自然に
接したい一心で仕事をしていました。支援の「し」字もわからなかったけど、
介護、介助なんて事ではなく、ただ一緒に働くもの同士利用者のみんなとは
アホな話も意図的にしていました。
そんなことが伝わっていたのかなあと、思いうれしく感じたのです。
(今でもその思いは変わらない、単なる介護介助ではない関係)
そんな事を思い出して、今ではずいぶん競馬はしなくなっていましたが、
「明日のダービー何番くるやろ?」
とH君に聞いてみました。僕はみんなには競馬の大穴を当ててしまうような
力があるんじゃないかと真剣に思っているのです。 だからって僕がそれに便上
するのは間違ってるとはおもいますが・・・・
そんな気持ちを知ってか知らずか、H君は全くのだんまり。
明日のダービーはやめておこう!
鳥居