昨晩の出来事である。
ケアホーム担当職員が壊れた扇風機を直そうと夜も遅いのに必死で格闘していた。
「接着剤ないかなー」と叫んでいるが、誰も返答なし。「直すのは電気系統ではないのか?」
と僕は思いながらも、「ないわ」と冷たい返事をしてしまった。
その時僕は以前働いていた施設の先輩を思い出した。
「この仕事は何でも屋だ!」 ぼくは障害者支援の仕事を初めてすぐに、そう思ったことがあった。
当時僕がいた施設には、何でも出来る先輩がいた。グループホームの電気の取り付け、(専門的な事は分からないが、難しい電気設備)家電の修理。お金を払えば何でもすぐになおる時代に先輩はチャチャチャと何でも直していた。 障害者が自立生活するにはお金がない。少しでも削れるところは削る。自分達で出来るところは極力行う。 その姿勢に感動したもんだ。
バザーと言えばプロパンガス片手に焼きそば、チジミ等を焼く20代前半の女性スタッフがいた。きょうび、チャッチャとロパンガス取り扱う女の子そうそういないでしょ!僕も手伝ったが、失敗してガスがもれてしまった。
結構あぶなかった(笑)
おかげでプロパンは空気より思いから箒ではけばよいと知った。
とにかく何でも出来るスタッフが多かった。 支援者という仕事は生活と密接になっていて、一般的な福祉というイメージからはかけ離れているんじゃないだろうかと思う。
何を隠そう僕もおかげで、障子貼りを覚えた。 (性格が雑なので仕上がりは責任が持てませんが・・)
いったん覚えるとこれまた意外と活躍の場が回ってきたりするもんだったりするんです。(でも障子貼りは嫌いだ!)
そんな事を思い出しながら、今、ホッとの「何でも屋さん」の背中を見ながら、
小声で「お疲れ様。」と言って手伝わずに先に帰ってしまった僕でした。
ごめんなさい、修理は苦手なんです。
鳥居