先日16日あのケアホーム旅行の翌日、芦屋市立美術館で行われている「アートピクニック Vol.2
呼吸する美術」を観に行ってきました。現代美術の作家、美術教育を受けていない、または障害があると
されている表現者など様々なフィールドで活躍する11名の作家の出品で行われている企画展でした。
思っていた以上の驚きでした。 す、す、すごい。 何がって? とにかくいろんな面で凄かった。
語りつくせない素敵な作品ばかりのなかから一つだけ。
戸來 貴規 さんの作品(日記)
B5判の紙に鉛筆で書きこまれた不思議な形。一見模様のように見えるのが日記だそうで、そこには日にちや気温も書かれているそうで
僕にはさっぱりわからなかった。さらに模様にしか見えない内容を「きょうはラジオたいそうをやりました・・」など。戸來さんをサポートしていた施設の
女性職員が発見し、長い時間かけて日記を解読したという。そして、その作品の紹介にはこう記してあった。
「彼の表現に興味を持ち、理解したいという気持ちの賜物である。・・・」
賜物。賜物。言葉以上に、そのスタッフの思いが伝わってきた。頭が下がる。簡単なことではなかったろうその時間。
小手先の支援や、切り売りされたサービスではなく、そんな思いが、支援者には必要なんだ。改めて実感した。
利用者理解。その言葉の重みを改めさせられた一日でした。
7月29日までやってます。興味のある方は是非行ってみてください。
鳥居