それは9月某日えるむでの出来事。
調理人さんがお休みになったとの事で、急きょ夕食作りを頼まれた私は、はりきってカレーを作っていた。
カレーといえば、ジャガイモと人参に玉ねぎをイメージする人が大多数だと思う。
その日の私は何を思ったのか夏野菜カレーにしよう!と普段と違う野菜を入れて挑戦。
最初は良かった。えるむの皆はげんきやな~としみじみ思いながら、食器を洗ったりと余裕があった。
だが…、野菜を煮込み出すぐらいから、少しずつ異変が…。
異変といっても、決してえるむの皆とかでは無い。
そう、カレーのお鍋に異変が…
そう、誰でも経験のある?「煮込み過ぎ」である!!
確かに入れたサツマイモがなくなっている!
残った野菜はピーマンとナスのみ。ルーも入れて一口食べてみる。
「!!△〇×▼※」
ビミョーとしか言いようがない(苦笑)
ふと、えるむを見渡してみると…
なんかむちゃ楽しそうですやん!!
あかん…皆が楽しみにしているカレーがまさか!まさか失敗したなんて!言いずら過ぎる。。。
(一体何人分作ってんねん。)というつっこみは置いといていただいて…
とりあえず、スタッフに一口食べてもらう。
「うん、最初はピリッと刺激が来るんやけど、後々は甘くなる。」
「なんか、水っぽいですね…。」
皆、正直である…(苦笑)
料理を作って早〇年のプライドが、(これをこのまま出して良いん?)と私を不安にさせる。
テンパった私は、
「〇〇さんっ、作り直しますっ!!」
「えーっ!!」
と、もはや暴走しかけている私。
そこへ救世主がさりげに現れる。
あきらかに?食べたくなさそうにしていたように思うが…一口食べてもらう。
「…。」
「…。」
「…。」
「!?」
「わかった!これやっ」
と、その救世主が教えてくれたのは…
これを入れると、あら不思議!
色々散らばっていたカレーの味が、一つにまとまっていた。
往生際の悪い私は、ゆでた野菜を追加し、そして夕食。
果たして皆食べてくれたのであろうか…、それとも…
聞くべきか聞かざるべきか…
ギャーギャーとテンパって色んな人に味見させている私を見て、えるむのT君が一言。
「〇〇さん、そんな事もあるよ。」
T君ありがとう。その言葉でどれだけ救われたか。
そしてホッといちのグルメを自負するこの方!
誰とはあえて発表しませんが、
私が言いたいことは、どれだけカレー作りが大変だったかでは無い。
普段、当たり前のように作っていただいている調理人さん。
いざというときは助けてくれるスタッフ一同。
あたりまえをあたりまえと思わずに、感謝の気持ちを忘れずに。
そしていつか最高のカレーを作ってみせます(笑)